190_70

誕生学アドバイザー
牛丸かおりさん

いのちの大切さや、いのちが生まれる事の神秘さ・素晴らしさ・・・
子ども達に分かりやすく、何よりも愛を込めて伝えたいものですよね。

でも、「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」と我が子に質問された時に、どう答えたら良いのか分からないママも多いのでは??

そこで今回は、誕生学アドバイザーの牛丸かおりさんにインタビュー!

たくさんの親子に向けて“いのちの授業”を行う中で感じていることや大切にしている想いなどを伺いました。

■まずは、誕生学®について教えていただけますか?

自分がどうやって生まれてきたのか、お母さんのお腹の中でどうしていたのか・どんな工夫をしてお腹から出てきたのか、それがどんなにスゴイことなのかを知ることで、「自分ってスゴイ!」と自己肯定感を高めてもらえるような『いのちの話』が誕生学®です。
今日いろいろな子どもがいる中で、「愛された」と実感のない子も少なくありません。たとえ今どんな環境にあったとしても、いま自分がこうして生きていられるのは、将来を楽しみにしてくれた人・世話をしてくれた人・想ってくれた大人の人が必ずいたからこそ。それを知ることで、自分は大切な存在なのだ!と感じてもらえたらと思っています。

■単に性の話をするのではないのですね。
多くのママ達が悩むであろう性教育についてはどのように伝えているのですか?

子どもの「自分はどうやって生まれてきたの?」という素朴で素直な質問に対して、多くの大人達が恥ずかしがってしまって性をちゃんと教えてあげられていません。
誕生学®では、『誕生』に重きを置いて、間違った解釈や興味本位で性を捉えないように話をしています。例えば、性行為について小学生向けの誕生学では直接触れません。
子どものお宮と書く子宮は[いのちの部屋]と表現し、膣は骨盤の模型を見せながら[いのちの道]と表します。そして、保護者の方々には、「お父さんは[卵のもと]を持っていて、それを空気に触れないように[いのちの道]に届けてあげる」というように、優しい言葉で愛を基に生まれるいのちの誕生を説明できるのでは?とお伝えしています。

■そんな誕生学アドバイザーになったのは何がきっかけだったんですか?

私には、大学生の長男・中学生の次男・小学生の長女の3人子どもがいます。
次男は自宅出産だったので当時5歳だった長男も立ち会ったのですが、生まれた時に「お母さんありがとう!」「弟にもありがとう!!」と泣きながら喜んでくれて…『出産は嬉しいこと』だと伝えたいと強く思ったんです。その後、初等教育の免許を取り、小学校で児童達と接する中で、自分の想いに近い誕生学®を知り、アドバイザーになりました。

このように学ぶようになったのは、長女の出産間近に夫が転勤になり一家で関東に移った頃です。
その頃の長男は反抗期な上に慣れない土地で気持ちも荒れ、次男は登園拒否に。当時は専業主婦でしたし、知人友人もいない地での生活は子どもに対して過干渉にもなり苦しくて・・・「子どもが悪い」「環境が悪い」と周りのせいにしていたんです。
自分が変わらなきゃ!もっと子どもを勇気づける言葉を言わなきゃ!と思っても上手くできない。そこで、上手に言えないのなら黙ろうと。嫌味を込めて言っていたお小言を言うのを止めたんですね。そうしたら、親子でにらみ合っていた程なのに笑顔で話せるようになって、ビックリするほど親子関係が良くなったんです。それを機に自分自身に目がいくようになりました。
自分を磨きたくて学びの場に飛び込みましたが、その時に「30人の前でしたいこと」を発表する課題があって。私は、先程の“次男を自宅出産した際の長男の感謝の言葉”について話したんですね。すると大きな大きな拍手を頂いて・・・人の心を動かすのはこういうことか!私はこういうことを伝えたいんだ!と感じた瞬間でもありました。

今、誕生学アドバイザーとして話をする中で、講座を聴いてくれた子ども達から「命を大切にします」「親に感謝」「生んでくれてありがとうと思った」「自殺しようと思っていたことを後悔した」など様々な感想をもらいます。人生観にも大きく関わる活動をしていると思うので、やめられませんね(笑)。

■読者ママ達にメッセージをお願いします!

出産時は「生まれてくれてありがとう!」と嬉しい気持ちでいっぱいのハズだったのに、育児に追われる中で子どもにガミガミ言ってしまったり、イライラやストレスを感じる日々に変化してしまうのはよくあることです。先輩ママに「子育ては期間限定」と言われてはいましたが、子どもの成長とともに本当に終わっていくものだと今は実感しています。子育てを苦しく感じているお母さんもいらっしゃると思いますが、いつか良い思い出になりますよ!
そして、誕生学®も聴くと「良かった!」と思って頂けるはずです。
実は、“親に愛されていないと思っている親”もとても多いのです・・・。『いのちの話』を聴くと、出産時の気持ちが蘇るだけでなく、自分自身も大切な存在・いのちである事を思い出すことができます。いろいろな事に気付くキッカケにもなると思いますので、ぜひ一度、聴いて欲しいと思います。

◆牛丸かおり/講師、誕生学アドバイザー◆

高校卒業後、OL生活7年、13年間の専業主婦を経て小学校講師となる。児童達と接する中で、自己肯定感を高めてもらいたい、自身が体験したお産やいのちの誕生の素晴らしさを知ってもらいたいと誕生学®を学ぶ。誕生学®アドバイザーとなり、学校や地域などでいのちの話「誕生学」や「母と娘の月経教室」などの講演活動をしている。幸せな家族でいることを大切にしており、夢は、多くの親子の心に寄り添い勇気づけること。そして、自分の周りから幸せな親子が増えること。二男一女の母。

HP: http://ameblo.jp/sweetangels0529/

編集後記

牛丸さんとお話する前は、誕生学®とは
分かりやすく真っ直ぐに解釈をしてもらえるよう伝える性の話、だと思っていたのですが、
実際は、性よりも「生」であり、もっともっと心に添うというか・・・奥深い愛の話だと感じました。

生きる上での原動力になる話、ですね。

小・中・高校でいのちの授業や地域での講演などで、これまで牛丸さんの話を聴いた方は述べ2,200人以上。
今後は親子で聴ける機会をさらに増やして、自分は大切な存在と再確認できるキッカケを作りたい、と仰っていました。

私自身とても良い機会になりました!ありがとうございました!!

今秋には、ご自身が子育て中に悩んできたことや乗り切り方などを記した著書も出版されます。
【チャイルドコンプレックス~愛しいからこそはまるワナ~】(ギャラクシーブックス)は
「子どもに振り回されてるなぁ~と感じている方はゼヒ!」とのコトなので(←あ・・・ワタシだ・笑) 手に取ってみてくださいね^^

<取材・文/編集長 野村綾乃>

記事一覧へ