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OKa-Biz副センター長
髙嶋舞さん

今回は、産業支援拠点『岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz(オカビズ)』副センター長の髙嶋舞さんにインタビュー!

オカビズとは、中小企業や起業家からの売上UPに関する相談にアドバイス・サポートを行っている“よろず相談所”。開設して2年が過ぎ、予想を上回る相談件数・実績で全国からの注目を集めています。

同センターの副長として活躍中の髙嶋さんは、5歳・3歳・1歳のお嬢さんをお持ちのワーキングママ。公私にわたる想いを伺いました。

  

http://www.oka-biz.net/

OKa-Bizには今日もたくさんの相談者がいらっしゃいますね!
ここでは主にどんなお仕事をされているのですか??

中小企業や個人事業の売上を上げるための支援に特化した相談所なので、売上UPに導く方針立てをするのが私の役割です。
まずは、ヒアリングから相談者の「強み」を明確化。今のトレンドも加味して、商品のコンセプトやターゲット、発信方法などを再設定し、ITやデザインなどの専門家とマッチングを行いながら相談者の強みをどんな手段で伸ばしていくかを一緒に考えています。

■これまでにどんな事例がありますか?

例えば・・・クリーニング店など業者に支持されていた完全無添加の石鹸を手作りしている企業。職人気質の社長さんで、安全性にこだわった良質な商品を数多く作っているものの一般消費者からの反響が今一つだったんです。
そこで、出産前後のお母さんにターゲットを絞り込んで赤ちゃんのために必要であろう既存商品3点をセットにし、母子向けのパッケージデザインに。それがエンドユーザーに響き、今では大手百貨店にも取り扱われるようになったという事例があります。
私自身が出産をきっかけに生活用品を見直しましたし、出産・子育てを経験すると色々なことに敏感になるのでそのように意見させてもらいました。この事例のように、引き続き女性目線・母親目線でアドバイスができることでもお役に立ちたいと思っています。

■以前からこのような支援業に携わっていらっしゃったんですか?

出発点は学生時代に『にっぽんど真ん中祭り』の実行委員会に入ったことです。どまつりは地域活性化を掲げていますが、人生の先輩である全国各地の参加者・関係者が、学生の私達に地元への想いを夜な夜な語ってくれるんです。そんな地元愛や地域への熱い想いに触れる一方、ある年、毎回参加していたチームが「来年は出ない」と仰るんです。正確には「出られない」と。地域の疲弊で出られる状況ではなかったんです。
地域活性化のための“舞台”を提供するだけでは足りないのかな…もっと何が必要なのかな…と、それを知るために飛び出してみようと、岐阜でインターンシップ事業や商店街イベントを行っているG-netに就職。同社でインターンやイベントを通じて中小企業や商店の活性化が地域活性に繋がることを知りました。

そこで、ビジネスセンスを磨くために産業支援の第一人者の下に修行に出たんです。「これだ!!」と思いました。人生を変える出会いでした。その後、同社で女性や若者の起業支援の事業の立ち上げを行いました。
そして、2009年に個人事業で独立。岐阜の商工会議所が行っていた経済産業省の地域力連携拠点事業の応援コーディネーターとして全国最年少で採用頂きました。その後も様々なところからお声掛けを頂くことになって現在に至っています。

■三姉妹を育てるワーキングママとして、どんな事を心がけていますか??

起業して1年後に長女を出産しましたが、女性経営者の方がよく話すような、出産前日まで仕事して出産1ヶ月後には復帰・・・とイメージしていたものの、妊娠・出産ってそんな思うようにはいかないですよね(笑)。切迫早産で3ヶ月入院もして焦りを覚えたこともありました。
もともとは『MAX働く=夜遅くまで働く』感覚のバリバリ働きたい派ですが、今は17時~18時ぐらいに帰宅する働き方になっていると思います。
それは、時間制限のある中で、帰宅する18時~21時までの3時間は子どもと精一杯一緒にいたいと思っているから。一緒にいる時間が長い=愛情を与えている、とは限らないと私は思うので、子どもといる時は濃い時間を過ごしたいです。PCを開く・携帯を見るなどは避けていますね。
家では三姉妹がずーっと喋っていて賑やか!
1歳になったばかりの三女もまだ喋れないのに喋ってる(笑)。動じない長女や、お姉ちゃんらしくなって面倒見の良い次女、三姉妹の様子を微笑ましく見ています。

  

基本的には『なるようになる!』と(笑)。
1人目の子育て中に私がそうだったように、「お母さんは○○すべき!」な情報に振り回されがち。そういった決め事はないはず。自分らしく、自分はどうしたら良いのかを一番に大切にすると良いのではないでしょうか。
メディアが扱うママや子育て情報も東京のものが多いですよね?地方とは環境も考え方も違うので、“東京スタイル”に振り回されず、もっと地方流というか自分流で良いと思うんです。私自身は2人目の子育てから自己スタイルを見つけられた気がしています。
母親が「働くor働かない」、働くなら「バリキャリorゆるキャリ」の2択ではなく、その真ん中であったり多様なスタイルがあって然るべきと思うので、『どっちもあってイイよね』のスタイルを目指していますし、それは地方の方が融通がきくのかなとも思っています。

■最後に、読者ママにメッセージをお願いします!!

自分らしく楽しく過ごしたいですね。仕事も育児もあれもこれも…欲張っちゃえ!(笑)。
お母さんだからコレが出来ない・子どもがいるからアレが出来ない、ではなく『子どもがいるから見えること・分かる感覚』は沢山あると思うんです。出来ないかな?無理かな??と決める前にまずは一歩。やっちゃいましょう!

OKa-Bizに相談にいらっしゃる3割は女性で、中小企業の相談所としては高い割合です。でも、国内の起業家は3割・1割は女性経営者であることを思うとまだ少ないですよね・・・。もっと女性が相談に来やすい環境づくりや、女性の来所が多いことを発信していきたいです。お子さん連れでもOKですので、まずは気軽に相談しに来てくださいね!!

◆髙嶋 舞◆
(株)やろまい副社長、愛知県立大学非常勤講師。02年、第4回にっぽんど真ん中祭り実行委員長(観客動員102万人)。06年、産業支援第一人者である小出宗昭氏に弟子入りし、起業および産業支援の道に進む。09年、ちいさな企業の応援団をコンセプトに独立、14年法人化。09年度経産省地域力連携拠点全国最年少コーディネーター、11年度よりぎふ女性経営者懇談会委員、15年度よりあいちウーマノミクス研究会委員などの公職を歴任。三姉妹の母。

HP: http://www.oka-biz.net/

編集後記

「世で言う『夫育て』に関しては私は挫折した方なので・・・」と語る舞さん。

一人では到底こなせない子育て。
一番身近なパートナーの協力を得るために夫を育てる・・・うん。うん。私もチャレンジしました。で、同じく挫折しました(笑)

そもそも「協力」と言う時点で「?」を感じていた私は、不公平感がない程度の分業が理想でしたが、それは難しいんですよね。
母親に求められる部分はいっぱいあって、その自覚や覚悟も必要だし、出来うる限り母性も注ぎたい(笑)
それに、言ってみれば、もう出来上がっている人間を変えるのは(自分に置き換えても)相当難しいですから
自分の考えをシフトしていった方が早いですもんねぇ(苦笑)。

---と、私のハナシになっちゃいましたが、
試行錯誤しながら自己流を見つけられたというお話に共感する部分は多かったです。

「欲張っちゃえ!」の言葉も印象的でした。
いろいろやってみて難しければ軌道修正すればイイし、自分に合っていれば続けられるよう努めればイイと私も思います。
そこに『失敗』はないですもんね!

カワイイ3人お嬢さんを育てながらのお仕事は、現実問題として大変なこともたくさんあるはずですが、
自身の経験を最大限に活かし、自己流のライフスタイルで創業支援と地域活性化を進める姿がステキだったなぁ~
今後もますますのご活躍を期待したいと思います!!

髙嶋舞さんのブログ ちいさな企業の応援団・高嶋舞の日記【OKa-Biz】 もぜひ♪ 

<取材・文/編集長 野村綾乃>

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